先日ライフワーク倶楽部主催の未来リテラシー講座、”出口治明氏と考える「働き方」の教科書”の読書会に行って参りました。
会社の人とばかり話していては新しいことは何も入ってこないし、と思い、底辺事務員OLなのに大丈夫かな、と震えながらも勇気を出していってきたんです。
朝10時からの会に遅刻しつつも、出口さんめちゃおもしろかったので、レポします!
まず読書会ということで、事前に読んでおく課題本はこちらでした→「働き方」の教科書: 人生と仕事とお金の基本 (新潮文庫)
出口治明氏とは?
概要[編集]
1948年三重県美杉村(現:津市)生まれ。 三重県立上野高等学校を経て、京都大学法学部を卒業後、1972 年に日本生命保険相互会社に入社。 企画部や財務企画部にて経営企画を担当し、生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年に生命保険準備会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008 年の生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社を開業。2013 年 6 月より代表取締役会長兼CEOに就任[5]。 著作も多く『人生を面白くする 本物の教養』はベストセラーとなった[6]。
出典:wikipedia
恥ずかしながら、当日まで本人を存じ上げなかったわたくし。会場には落ち着いた紳士が穏やかな語り口調でずばずばものをいう姿が。
働き方改革 長時間労働は百害あって一利なし 出口治明語録
内容が濃すぎて、詳細に書き出すと論文レベルになってしまうので、今の働き方に関する問題提起のとこをピックアップ。
原発復旧という未曾有の緊迫した状態であっても、能力は落ちる
東電の福島原発対策の会議を録画したものの検証を例として挙げられていました。どういうことかっていうと、
- 原発の一大事に当たるのは東電のエリート→賢い人・能力高い人
- 賢い人、能力の高い人が徹夜で対策をがんばる
- 徹夜が続き聞き返すことが多くなり一度で理解できない兆候が顕著に→知力・体力・能力が下がっている
- どんな限界状態で気力を振り絞っても能力は下がってしまう
- 長時間労働はどんなに賢い人の能力も下げるからダメ
どんな人でも長時間労働ではアタマ悪くなっちゃうってことですね。
女性の社会進出のため、男性を早く家に返すには長時間労働は邪魔
女性の社会進出がなんで必要かって言ったら、サービス産業のターゲットは女性だから。売る側に女性がいないと、買い手の気持ちなんかわからない、という事。そういえばオムツCMで炎上した某社は、管理職が男性ばかりと聞いたのを思い出した…
そして女性が社会にでる時間を作るには、今まで長時間労働をしていた男性が早く家に帰って家事を手伝うことが必要。だから長時間労働は生産性がないということもおっしゃってました。なるほど納得
転勤は専業主婦を前提としたアホな勤務形態
個人的に、あーそうだなー!て首がもげるほどうなずいてました。
言われてみれば、転勤ありきの職種って、いつでも男の仕事に合わせられる女を妻にしようとしてます。なんかなぁって感じです。今の時代妻を専業主婦にするっていう気概のある男の人も少ないし、女性に手に職を希望するのに。
そして会社への忠誠心より家族や友人関係を大切にする雰囲気になってきているので、誰だって転勤嫌なんですよ。つまり転勤という雇用形態はどんどん時代錯誤になっていってるワケです。
社員がいうこと聞かない(転勤嫌がる)…て嘆く幹部職員は、このあたり勘違いしてそうだと平社員独身OLの私は思いました。
出口治明氏は、えらい人なのに本当に気取ったとこのない人
帰り道、つい出口さんのtwitterに感想を送った私。
今日ライフネット生命の出口治明さん(@p_hal )の講演でささったこと。成長シナリオなんて考えても無駄。先のことなんかわからないんだから、今やってること、好きなことを一生懸命やる。そしたらその先が見えてくる。成長しなくてはという考えは捨てる。
→はー!かっこいい…— りょう 2017年7月30日
引用リツイートしてくださった!!
「明日死ぬと思って一所懸命生きよ(仕事せよ)、永遠に生きると思って学べ」という言葉を思い出しました。 https://t.co/HOgT1EFfYf
— 出口治明 (@p_hal) 2017年7月31日
遅刻したわたくしめにまで、なんと気さくなことか…!こんなイカしたおじいさまがいらっしゃるなんて。私が追っかけるべき人がまた増えました。
出口さんの痛快な切り口が楽しい、読み応え十分な課題本はこちら↓ サクッと読めるのに奥が深いのでオススメです。