前回のワインにつづき、カイトチカさんが美味しそうなことやってたのでいってまいりました!その名も「フランチェスコのイタリア塾!オリーブオイルが語るイタリア」
カイトさんソムリエ→おしゃれな食通→イタリアのオリーブオイル→間違いない
と、こう言う図式で。
地中海地方の生活と健康の要であるオリーブの木。約3,500年前のエーゲ海文明を起源とし、ローマ帝国時代に 地中海全域にオリーブオイルが拡がりました。現在では食 用、美容に世界中で愛される、まさしくゴールドの液体で す。 引用:Facebookイベントページより
ほうほう!普段テキトーなものばかり食べてるのは知識のせいだと思ったのもあり、イタリア塾いってきました!
- オリーブオイルなんて体にいいオイルでしょ?
- サラダ油で十分派
- オリーブオイル美味しく食べたい
- 普段使うオイルにこだわりたい
こんな人!ちょっとうるおいますよ。
イタリアといえばオリーブオイル!
今回のオリーブオイルの先生は生粋のミラノ人、フランチェスコさん
先生はフランチェスコさんミラノ人です。
イタリア料理教室Casa Brusaを主催する料理人です。
日本人の奥様と共働き夫婦だけど、フランチェスコさんが毎日の夕飯担当。
だいたい30分前後で食事の準備をすると言う。
手早くおいしいものが食べられるってめっちゃ大事なんですよ。女性はお腹空くと凶暴になります。いやほんとに。だから30分前後でおいしい料理が並ぶって、ご機嫌な夫婦関係に欠かせないと思うんです!ちなみに奥様は掃除・洗濯が担当とのこと。
オリーブオイル学びにきて理想の夫婦像をみました。
オリーブオイルの歴史は深い
オリーブオイルって、ヨーロッパの歴史と深い関係があって、オリーブオイル文化圏と一部では呼ばれるほど昔から根付いていた植物。石油などの鉱物油がない時代、オイルが植物から得るか動物から得るかしかなかったんです。
植物から取れるオイルは燃料としても必要だったため、大切にされてきたんです。なるほどー!
さらにオイルって昔からスキンケアにも使われていたんだって。
そりゃ昔はキズパワーパッドないもんな。
そういえば今でも馬油とかタイガーバームとか虫刺されにはハッカやアロエとか効く。
オリーブオイルもそういった意味で生活に根ざしていたんだって。
だからオリーブって言葉、アラビア語圏とヨーロッパ語圏の両方でそれぞれ呼び方があるんだけど、「あれ」「ああそれはこっちてはこう呼んでるやつ」でOKだったってこと。
ヨーロッパって統治が色々変わったかたそれに応じてオリーブの畑も変わったって言うお話だったんだけど、オリーブが広く普及してたから「あれ」「ああこれね」で生き残ったってことと理解。
個人的におもしろかったのは、フェニキア人(商人)
オリーブに商品価値を見出し、広めて保護したのは商人であるフェニキア人だったというところ。
商売って売れればなんでも良しで良いイメージ持たれにくいけど、良いものをその形で広めて守るって、理想の商いの形じゃないかなあと思った。まさに価値と人を繋いだと言うか。
ともあれフランチェスコさん、歴史にも詳しい… 世界史弱いわたしですがもっと知りたくなった。
よく知らないオリーブオイルのイロハ
エキストラバージンオイル≠ピュアオイルです。
ピュアって何が?てハナシで、本来食用ではないオイルを精製したものを指す場合もあるんですって。
本場イタリアの味≠イタリア産というように言葉のマジックでよくわからないものを買ってたなって気がつきました。
ピュアオイルって、本来エキストラバージンオイルは取れないオリーブ(収穫から時間たってる、傷んでる等)から取れたオイルを、精製してピュアにしたって意味合いがある。
つまり不純物や酸化物を薬品とかで綺麗にしたからきれいだよ!てこと。
洗えば食える、的な発想だね!
改めて「精製」ということの恐ろしさを知った…。漢字の見ため清らかなのに、食品に対してはあんまり良い意味にならないみたい。
オリーブオイルの規格
オリーブオイルの世界規格、知ってました?わたしは知りませんでしたー!
インターナショナル・オリーブ・カウンシル(IOC)
ここがオリーブオイルの規格を定め、品質保持を担っています。エキストラバージンオイル、バージンオイル、ポマースオイル、それぞれの規格を定義し、評価している機関です。
EUはIOCに加盟しているけど、日本は未加盟。
だから目安としてDOP
DOPとは?
DOP(保護原産地呼称)は、欧州連合の定めた農産物および食品に対しての品質認定表示です。その食品の特徴が本質的または全面的に原産地に由来するものである場合に与えられ、原産地(州、地域、例外的に国)の名前がついています。地理的環境として考えられる自然界の要因(気候、環境特性)や人的要因(歴史のなかで継承されてきた生産技術、職人文化、技量)が一体となり、ある特定の産地以外では作ることのできない製品であるためには、さらに、生産段階、加工、仕上げも限定された地域内で行われなければなりません。
DOP製品の生産者に対しては、生産規則で定められた厳しい生産上の規定に従うことが義務づけられており、そうした規則が守られていることは、検査機関によって保証されています。2008年にロゴが改正され、赤と黄色のマークになりました。古いロゴは2010年5月1日までは使用が可能です。
出展:ヴェラ@イタリア
こういう保護って、文化を守る意味でも必要だと思う。
食べ物って産地があってこそなんだということがわかったからなおさら。ワインのぶどうもオリーブも、その土地の味ってのがある。大衆受けだけじゃなくて、土地の味を大事にする取り組みが各地で進むと良いなあ。
オリーブオイルのテイスティング
オリーブオイルの味の良し悪し
- フルーティ フルーツがどうとかでなくて、オリーブ本来の青さ
- 苦味 青臭さとは別
- 辛味 ピリピリする。ポリフェノールが入ってるから。
舌の奥と両脇で味わうと、オリーブの苦味、辛味がしっかり味わえます。
喉の方へオリーブオイル流し込んだんだけど、すっごいピリピリした。オリーブオイルってこんなにピリピリするの!?てくらい。
食べ比べると、ほんとに香り、濃さ、違いがわかります。あっためて香り立たせてから飲む!へえー!ていう感じ。単品であじわうと、そのものの味を知ろうとするっていうこともわかった。
良いのを味わったから、家にある普通のオリーブオイルとの違いがわかりそう。
オリーブを使った簡単な前菜!とワイン!
カイトさんセレクトの白ワインと、フランチェコさんがその場でぱぱぱーと作った前菜!!トロワグロというお店のバゲットを使ったカナッペ(でいいんかな?)とオリーブ3種類。もうこのセットがきれいで美しすぎる。
激ウマカナッペ
これが激うまでした。ほんとうに「んーーーー♪♪」て言っちゃうくらい。
黒オリーブのペーストにクリームチーズ、ちぎったバジルにトマトだけ。
なのに、もんのすごーーく美味しかったです。
塩気とバジルの香り?が絶妙で、トマト感はあんまりなかったんだけど、言い表しがたいウマさでした。
バゲットはこのくらいの薄さに切るのか、とかアンチョビペーストでこれできないかな、とか考えてました。誰かパーティしよ。
激ウマオリーブ
あとびっくりしたのは、黒オリーブは人工的に味を調整されているってこと。万人受けする味に「作られている」そうです。何買ってもおいしいワケですね!
今回いただいたオリーブは、小粒だったり大粒だったり、今まで食べたことないオリーブ。パンによく合う〜。今までイタリアンレストランで食べたどれよりも美味しかったです。いやほんとに。
フランチェスコさんという本場の人がチョイスしてきたオリーブだからなんだろうな、と思いました。こんなのわたし選べない…
食はシンプルほどおいしい。
ほんとにシンプルほどおいしい。ワインの時の付け合わせでも思ったけど、小難しいことせずにあわせるだけでおいしい。
岩塩にオリーブオイルとか、ハーブとか、そのままでおいしいものってあるんだなあーって思いました。それを知れば余計な添加物あるもの食べなくてすむじゃん…。
驚くほどおいしいカナッペは10分足らずでできるのを見てしまったので、食生活見なおそう!と本気で思いました。
イタリア塾は続く…次回はパスタ!
フランチェスコさん、カイトさんにミラノ人から見た日本のスーパーマーケット事情の本書いたら?と言われるほど食通。
次回はパスタについて。わたし、この前パスタ頼んだらなんか丸いパスタでてきたんですよね。知ってましたみたいな顔して食べましたけど。
今回フランチェスコさんの講義を聞いてわかったのは、この人歴史にもめちゃくちゃ詳しいということ。食は歴史と切り離せません!パスタを歴史の視点から学べる他にはない塾です。
きになる方はMIRAI TOKYOのサイトまたはFacebookをチェックです!
MIRAITOKYO → https://www.miraitokyo.com/
MIRAI TOKYO Facebook → https://www.facebook.com/mirai.tokyo/
さらに今回、恵比寿で関西割烹和心庵のらのオーナーさん!ソムリエさんもいらしてました。
こちらのお店も絶対おいしいです。今度いこーっと→ http://nora-ebisu.com/
さて!おいしいオリーブオイルと岩塩買ってこようかな!