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「凪のお暇」スマホ広告にのせられて全巻購入 思わず一気読みしたのでレビュー

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スマホ広告がやたら表示されたので。

凪のお暇(コナリミサト著)の単行本を買って読みました。

いや、スマホ広告が、すごかったんですよ。

ヤフーみてもツイッターみてもフェイスブックみても「凪のお暇」の広告が表示されてですね「ぜっていに読むもんか!!!!」て思ってました。負けてたまるかって。

でも手を替え品を替え、

いろんなアオリ文で

「凪のお暇」がアピールしてきたんですよ!!

わたしが漫画アプリに月額課金するまで続きそうな戦いっぷりだったので、電子書籍じゃなくて本屋さんで単行本買ってきてやりました。フン!勝った!

《あらすじ》
空気を読みすぎて言いたいことも言えず、まわりのみんなに合わせてた凪。
マウントされようとも折れずに入られたのは、唯一の勝ち札の彼氏、慎二の存在だった。

いつか結婚と思い描いていた凪だが、慎二が「凪とはヤリモクで付き合ってるだけ」と友達に話しているところに遭遇してしまう。

過呼吸になって倒れた凪は会社をやめ、都内の家を引き払って郊外へ引っ越し、新しい土地で「お暇生活」をはじめる。だけど彼氏の慎二は実は凪のことに真剣。誤解を解くために凪を追いかけたけど!?

というストーリーです。
ネタバレはしないようにレビューします!

  1. 日常空気読みすぎて息苦しいひと
  2. 男心が知りたいひと

こんな人は読むと共感で、ワカルーー!ってなります。

女のつるみ、親の期待、凪のドロップアウト生活が目に痛い…!

家具も都内の部屋も仕事も全ーーー部、断捨離して郊外の小さい畳の部屋で、質素なごはんを美味しいって食べてるんです。

気をつかい、空気を読みながら食べる好きでもない高級なランチはやっぱりよほどマズかったんだろうなーと思いました。

で、清々しい気持ちで凪ちゃんは図書館でこんな本を読みはじめます。

凪のお暇1より

アッ…(デジャブ)

凪のお暇1より

ああぁ…(痛い)

読み漁った上での

「そもそも誰なのこれ書いてる人たち」

ほんと、そう…!勢いあまって会社やめたことを後悔しはじめるあたり、とてもリアルです。ずっと独身でこのまま死ぬのかっていう恐怖に襲われる凪がとても身に迫りました。

この後少しずつ変わっていくための挑戦を重ねる凪がすごく良いんです。仕事やめて清々しい→不安→立ち直るという凪の感情の起伏が、丁寧にかつリアルに描かれているので、理不尽を抱えつつ働いてるOLは「クー!わかるー!!」ってなるシーンがいっぱいです。

慎二が可愛すぎる モラハラ彼氏なのに本心が可愛すぎる

凪が会社をやめる最後のひと押しが、彼氏慎二の「アッチが良いから付き合ってるだけー」という心無い一言だったんですが、ちゃんと彼にも事情がありました。

もう、慎二は凪が好きすぎるんです。

好きゆえにモラハラっぽくなってしまうんですけど、そうせざるを得ない慎二の心境も理解できる!と思いキュンキュンしました。慎二も空気を読んでうまく立ち回ってしまう性格で、それゆえに…(苦悩)

途中から慎二の気持ちを追うほうに心奪われてたかもしれない…。それくらい慎二は良い動きします。

慎二と凪の両視点からストーリーが進むので、漫画って第三者の視点からみられるから良いなって思ったんですよね、これわたしが凪の立場だったらもう慎二まじ許せん!てなりますもん。

第三者でいられるからこそ、凪ちゃーーん違うんだよォオ、とか 慎二ー!バカー!なんでそこでそれ言うのー!!と言うもどかしさを味わうのが楽しい。これが男心なの…?みたいな気づきもありました。

第三者目線って大事。少女漫画は恋愛の勉強。

絵のテイストがどことなく昭和 ゆるめの作風で読みやすい

いや絵のテイストです。雰囲気。どことなく。線とか。

ハイカラさんが通るのギャグ絵といったらわかりやすいかしら…。

ゆるいタッチと言うか、書き込みすぎてない絵のおかげでゆるっと読めます、

お口の中に♡があったり、昔の少女漫画なテイストなんです。

でもゆるいのに慎二はちゃんとかっこよく見える不思議な作風です。

感想まとめ 一読の価値あり

  1. 日常空気読みすぎて息苦しいひと
  2. 男心が知りたいひと

こんな悩みのあるOLに切におすすめです。

慎二がもう呪詛のようなセリフばかり吐くんですが、ほんとに憎めない。二人以外の登場人物も無駄がなく、ちゃんと凪と慎二を引き立ててます。

まだ完結してないので、凪と慎二の関係がどう決着するのか楽しみな1作です。