これを読んでいたら上司を◯ろうとしてるんじゃないかと思われました。
Twitterで良いよ!というのをみた気がしたので買って読んでみました。これ!
世界一売りづらい「殺し」をどう売るか。をテーマにマーケティング勉強できるなんて、マーケティングの核心が書いてあるかもしれない…!!という思いで本を手にとりました。
マーケティングの勉強になるかとおもいきや、ストーリーがどちゃくそ面白い。
なにが勉強になったかと言えば、「コンテンツ」の意味がわかった気がします。
結論、これは小説でした。
この本を手にとって、読み終わる、その流れの中でのキーワードは「錯誤」です。
マーケティングフローを全章かけて再現したストーリー
マーケティングについて詳しくいろいろ書いてある本じゃなかったです。おお!マーケティング!というのは最初の1章2章と巻末の説明です。
このマーケティングフローは作者オリジナルなのかな?コンテンツというものがマーケティングの流れの中でどう軸の役割を果たすのか、という部分はすごく勉強になりました。
7つのマーケティングクリエーションというのがそれなんですけど、作者さんのTwitterでどうぞ。
【本日】六本松蔦屋書店(福岡)さんで、『殺し屋のマーケティング』プレゼンツ、「1シート・マーケティング」のイベントがございます。
たとえば、蔦屋書店さんのマーケティング戦略を「1シート・マーケティング」するとこんな感じです。
ワークショップも開催します。福岡の皆様、では後ほど。 pic.twitter.com/vhsx19WVck— 三浦崇典 (@takanorimiura) 2017年12月1日
( ´_ゝ`)フーン 。•(わかってない)
いや、うん、そのうちやってみるね。
そうなるくらい、まずは小説のストーリーに気をとられました。
マーケターを使った推理小説 ただし中途半端(ネタバレ注)
というのがわたしの感想。以降、ネタバレあります。
実際電車おりるの忘れそうになるくらい夢中で読んじゃっったし、帰りにカフェ寄って読んじゃうくらい引き込まれたんですよね。
マーケティングってひとを動かす策だとわたしは思ってて、それを推理小説に使ったという感じです。
だから推理小説としてはヌルい気がしました。小説久しぶりに読みましたけども。
伏線はよく見えるし、心理描写があまいし、「さやかに」ていうあまり一般的じゃない形容動詞が文の中で浮いているんです。
伏線よく見えるのは、マーケティングの流れを見せるためだと思うので仕方ないでしょう。
「さやかに」っていう表現が文中で浮いちゃうのは、小説家志望がやりそうな「わたし語彙豊富です」みたいなやつ。
心理描写あまいから感情移入は一切できませんでした。
つまりストーリーだけで読ませてるんですよね。それが逆にすごいと思ったんですよ。
結果ね、小説もマーケティングも中途半端になってて読後感は結末をしれた安堵感だけです。
ストーリーへのツッコミ(ネタバレ注)
殺しの方法がスナイパーオンリー。しかも雇ってるスナイパー、一人。
え。無理くない?世界一の受注数を誇るようになったのにスナイパー一人で暗殺まかなうの大変じゃない?あのスナイパーお腹弱そうだよ大丈夫?マネジメントのリスク分散??
というね、コンテンツが不安。凄腕スナイパーなんだけど、それでも一人ってなくない?
殺したようにみせかけて顔を整形して逃すっていうイレーザーの手口。
しかも整形後国内在住っていう。消す気、ないよね。しかも医者も雇ってるの一人だけ。しかも表の仕事も忙しい有名外科医。
いやさ、足つくよね。アリバイ工作…っていうか常に職場の病院にいないよね?
正確に急所はずしたターゲットをその場で救護措置するんだから毎回殺しに動向してるよね?無理くない?労働時間やばそすぎて震える。
たぶんだけど、毒殺にみせかけた方が効率いいよって言いたくなった。
あと本物の信くんどこ行ったの?あと西城さん、筋肉はじぶんでつけたの?身をひそめて筋トレしてたの?描写からすると、上腕2等筋鍛えてたことになるよね…?
以上、小路のストーリーへのつっこみでした。誤解しないでください。面白かったんです。
ストーリー上カットするところ
これは映画や漫画を見たとき、人の気持ちを理解するため(?)に
- 時間の関係でカットするならどの場面か
- 登場人物を一人省くとしたら誰を省くか
という想定をすると、なんか理解というか、より理解ができるらしいんです。感動したものほどやるといいらしいんです。
久しぶりに小説読んだので、これやって見ます。
カットするなら地域おこしコンサルタントの岩井の場面ごっそり
あと奥さんもいらないです。この役割、最初に死んだチェリストと兼ねられると思う。チェリストが自作自演で自殺なんてせずに、普通に政府に弱み握られて狙われてた、にしてもストーリーはとおると思う。以下妄想です。
「待って!」と七海は思わず声をあげてしまい、その声にチェリストは一瞬たじろいだ。その一瞬が命運をわけ、彼女は助かったのだ。幸いにも藤野(外科医)がいたからに他ならないが云々
うん。イイネ!
一人省くならだれか… 児玉(下の名前は覚えていない)
敵組織「目白台」のNo.2だけど、冷や汗たらしてただけでした。「人脈を元に国内のマスコミを操作した」という情報隠蔽担当だったみたいですが、彼自体隠蔽してストーリー上問題ないと考えます。
かるく勉強したい方にオススメ!ライトなおもしろさで一気に読める
がっつりマーケティングを勉強したい方には物足りないかもしれません。
でも商売するにあたってのコンテンツの考え方はよくわかります。
作者さんのTweetにもありますが、じぶんでビジネスやってるひとはじぶんのビジネスをマーケティングクリエーションのフローに当てはめて考えてみることもできます。
おもしろい教材でサクッと勉強したい時にオススメです!おもしろいのに勉強した気になれますから(褒めてます)
1シートマーケティングにトライ!
マーケティングについてを網羅した内容ではないのですが、「7つのマーケティング・
巻末にワークの詳細がのっていて、実際にやってみることができます。
網羅的なマーケティング知識が書かれていない分、1つのマーケティング手法(7つのマーケティング・クリエーション」についてブレずに学べるなって思いました。
個人起業やサロンビジネスもにも使えそうなです。
わたしも早速やってみたいと思って本を閉じたのでした。